ライトノベル
リヴァーシブルカバーに注目! 2003年刊行作品。『クビキリサイクル』『クビシメロマンチスト』『クビツリハイスクール』『サイコロジカル』の続巻。戯言シリーズも本作で五作目。 デフォルト状態が拘束衣というインパクト十分の新キャラ匂宮兄妹が登場。い…
シリーズ四作目は上下巻の大長編 2002年刊行作品。『クビキリサイクル』『クビシメロマンチスト』『クビツリハイスクール』と来て今回は『サイコロジカル』ようやくタイトルが「クビ」から離れたね。 サブタイトル、上巻は「兎吊木垓輔(うつりぎがいすけ)…
『おにぎりスタッバー』の前日譚 2017年刊行作品。大澤めぐみの第二作となる。 前作『おにぎりスタッバー』の続編、というか前日譚に相当する物語となっている。イラストは前作同様に、U35(うみこ)が担当。 『おにぎりスタッバー』の感想はこちらから。 『…
古典部メンバーたちが二年生に! 2010年刊行。『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』『遠まわりする雛』に続く、古典部シリーズの五作目である。 2009年から2010年にかけて、雑誌「野生時代」に連載されていた作品を単行本化に際して加筆修…
戯言シリーズの三作目 2002年刊行作品。ボリューム的には少しダウンして200頁弱。前作の半分程度である。『クビキリサイクル』『クビシメロマンチスト』に続く、シリーズの三作目となる。 今回のヒロインはロリ系美少女の紫木一姫(ゆかりきいちひめ)。アル…
地方都市のうつろいゆく春夏秋冬 2007年刊行。『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』に続く、古典部シリーズの四作目。 2002年から2007年にかけて、雑誌「ザ・スニーカー」「野生時代」に掲載された作品を集めた短編集。最後に収録されている…
秋山瑞人『猫の地球儀』(電撃文庫、2000年作品)のネタバレ感想、あらすじ、考察などを載せています。
祝☆西尾維新デビュー20周年!ということで、本日はこちらの作品をリライトして再掲。なんだかんだ言って、戯言シリーズが大好きなわたし。 祝西尾維新デビュー20周年!!読者の皆様へ、西尾維新さんよりメッセージです#西尾維新 #NISIOISIN pic.twitter.com/…
桜庭一樹の初期作品 2004年刊行作品。桜庭一樹(さくらばかずき)名義の作品としては八作目。最初はエンターブレインのライトノベルレーベル、ファミ通文庫からの登場だった。イラストは高野音彦(たかのおとひこ)が担当。橋本紡の『リバーズ・エンド』シリ…
阿部暁子の第二作 2009年刊行。作者の阿部暁子(あべあきこ)は1985年生まれ。 かつて集英社のコバルト文庫で主催していた、今は亡きロマン大賞の出身者だ。 2008年に刊行されたデビュー作の『屋上ボーイズ』は公募賞であるロマン大賞の応募作なので、受賞後…
古典部シリーズ第二作 2002年刊行。『氷菓』に続く米澤穂信(よねざわほのぶ)の古典部シリーズ第二作である。表紙イラストは高野音彦が担当している。英題は「Why didn't she ask EBA?」(なぜ、江波に頼まなかったのか?)。 第一作の『氷菓』同様に、こち…
米澤穂信のデビュー作 2001年刊行。第五回角川学園小説大賞奨励賞受賞作。同大賞はこの年から、ヤングミステリー&ホラー部門を創設しており、当該部門で、奨励賞を受賞したのが本作だ。2022年に『黒牢城(こくろうじょう)』で直木賞を受賞した米澤穂信のデ…
ジャンプジェイブックス時代の小川一水作品 小川一水(おがわいっすい)は、河出智紀名義で1996年10月に『まずは一報ポプラパレスより』を上梓していて実質的にはこれがこの作家のデビュー作。続いて『まずは一報ポプラパレスより2』 が1998年の4月に出てお…
「隷王戦記」シリーズの第二弾 2021年8月刊行作品。第一巻である『隷王戦記(れいおうせんき)1 フルースィーヤの血盟』が2021年の3月刊行だったから、僅か五か月での続巻ということになる。気になる終わり方だったので、すぐに続きが読めるのはありがたい。…
『天使のベースボール』シリーズ概略 本日お届けするのは野村美月の初期作品である。野村美月といえば「文学少女」シリーズでブレイクしてからの活躍ばかりが目立つが、それ以前にもいくつか作品を残している。必ずしも名作!とは正直言い難い作品も多いのだ…
川崎康宏の電撃文庫作品 2004年刊行作品。作者の川崎康宏(かわさきやすひろ)は1968年生まれのライトノベル作家。第5回の富士見ファンタジア長編小説大賞に『銃と魔法』が準入選し、同作で1994年に富士見ファンタジア文庫からデビューを果たす。銃の世界と…
伊都工平の第二作 『天槍の下のバシレイス(てんそうのしたのバシレイス)』は2004年刊行作品。今は亡きメディアワークスのライトノベル小説誌「電撃hp」のvol28~31に連載されていた作品に追加短編三本。更に最終章の書き下ろしが追記されたもの。上下巻…
秋山瑞人、未完の大作「E.G.コンバット 」1~3のあらすじと感想。完結編Finalについての情報についても書きました。
コンパイルがまだ元気だったころの「魔導物語」ノベライズ 本日ご紹介するのは、大昔の(20年以上前だ)ゲームノベライズ「魔導物語」三部作。あまりに有名なゲームタイトル『ぷよぷよ』。そのベースとなったソフト『魔導物語』をノベライズしたものが本シリ…
電撃G's文庫から電撃文庫に移籍した作品 1998年刊行。『鉄(くろがね)コミュニケイション』は秋山瑞人(あきやまみずひと)の第二作品である。 最初は電撃文庫で、美少女系のノベライズ等を専門に出していた電撃G's文庫から世に出ている。それがこちら。1巻…
白乙一の初期代表作を収録 2003年刊行作品。既刊であった『きみにしか聞こえない』『さみしさの周波数』『失踪HOLIDAY』の中から五作品を抜粋、更に書き下ろしを一編(「マリアの指」)を加えて、単行本化したのが本書。 各編の初出は以下の通り。 『きみに…
スニーカー・ミステリ倶楽部のアンソロジーシリーズ第五弾 2002年刊行。短命に終わったスニーカー・ミステリ倶楽部だが、ライトノベルユーザに向けのミステリ啓蒙本として、一般作家によるアンソロジー(短編集)を数冊刊行していた。 ラインナップは以下の通…
今週のお題「読書の秋」本日はこちら。 稲生平太郎名義の初小説作品 もともとは1990年に書肆風の薔薇のロサ・ミスティカ叢書から出ていた作品。 アクアリウムの夜 (ロサ・ミスティカ叢書) 作者:稲生 平太郎 書肆風の薔薇 Amazon その後、2002年にスニーカー文…
秋山完の大長編作品 今週のお題「読書の秋」に引き続き便乗。本日は秋山完(あきやまかん)の大長編作品『吹け、南の風』全三巻を一気にご紹介したい。 『吹け、南の風』は2001年~2003年にかけて、今は亡きソノラマ文庫から刊行されたエスエフシリーズ。秋…
今週のお題「読書の秋」にエントリします! 短命に終わったスニーカー・ミステリ倶楽部 2001年に登場した、角川スニーカー文庫内のミステリレーベルが、スニーカー・ミステリ倶楽部だ。でも、結局あまりうまくいかなくて、数年で消えてしまったはず。同時期に…
最初期の秋山完作品を楽しめる 秋山完(あきやまかん)は1995年の『ラストリーフの伝説』がデビュー作。作品数は現時点で11作。良い作品をいくつも書いている作家さんなのだけど、2005年の『プリンセスの義勇海賊(シュバリエ)』以降新作が無いのがとても残…
X文庫時代の小野不由美作品のレビューを書いてみる 先日、帰省した際に実家の本棚を片づけていたところ、初期の小野不由美作品を多数発見した。これは手元に置いておくべきだろうと、自宅に持ち返って来た。1980年代後半から、1990年代に刊行された作品群で…
『空ノ鐘の響く惑星で』全巻の感想を集約した タイトルの読みは「そらのかねのひびくほしで」。2003年から始まって2007年に完結した渡瀬草一郎(わたせそういちろう)の代表作だ。愛称は「空鐘(そらかね)」。本編12冊+外伝1冊の大長編作品である。この話…
最初は徳間デュアル文庫から 上遠野浩平(かどのこうへい)の「ナイトウォッチ(Night Watch)」シリーズ三部作は、2000年~2002年にかけて、徳間文庫の今は亡き徳間デュアル文庫から刊行されていた。当時の上遠野浩平は「ブギーポップ」シリーズで電撃文庫…
56年前に書かれた作品! 『時をかける少女』の初出は1965年の「中三コース」(←今はもう亡い)の十一月号。なんと50年以上も前の作品なのだ。昔の記録を調べてみたところ、自分がこの作品を初めて読んだのは1983年の6月13日。1983年の映画版(大林宣彦監督)…